【離婚体験談】同棲1年目でセックスレスになったのにノリで結婚したら地獄だった件。《後編》

離婚
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同棲3ヶ月ころから『セックスレス』の文字が見え隠れしていた元夫との生活。

悩みながら、のらりくらりと1年以上を過ごしてしまい、同棲2年目。
年齢的にも結婚適齢期を迎え、友達との間でも結婚の話題が自然と増えてきました。

結婚生活への憧れ

わたしの中で結婚とは、『ずっとお互いを愛し合っていくこと』でした。

家族としての慈しみや、パートナーとしての絆ではなく、異性としての愛情を求めていました。

そしてスキンシップやセックスなしでは、感じられる愛情が減っていく不安がありました。

いくら言葉で「好きだ」「大切だ」と伝え合っていても、事実としてセックスを断られるときと、受け入れてもらえるときでは、感じる愛情の大きさや深さが異なる気がしていました。

結婚を考えるにあたって、セックスレスは避けて通れない道。
しかし、それはわたしだけの悩みでした。

いま思えば結婚前の時期に、結婚生活への理想や、夫婦生活についてきちんとすり合わせができていれば結果は違ったのかもしれません。

「結婚すればどうにかなる」また同じことの繰り返し…

結婚の話題が彼氏との間でも出るようになり、いよいよ結婚することが具体的になってきました。

プロポーズは暗黙の了解でサプライズ形式になっていたので、ひたすら待つしかありません。仮の入籍日は先に決めていたのですが、なんとプロポーズは入籍予定日ギリギリだったため、結婚前に「結婚生活に対するの価値観のすり合わせ」をするタイミングを失っていました。

入籍日が近づき、両家顔合わせや入籍の準備で忙しくなり、これからの生活や将来像をふたりで考えている時間を取ることをしませんでした。もちろんセックスもありません。

「セックスレスのまま結婚して大丈夫かな」

不安に思う気持ちもありましたが、
「これまでの同棲生活の中でそれとなく伝えたこともあったし、さすがに伝わっているだろう」
「以前あれだけ揉めたのだから、それを踏まえて結婚に踏み切っているのだろう」
と勝手に相手の気持ちを想像して、自分だけで納得していました。

入籍日も結婚式の日も触れ合いのない結婚生活

結婚生活がはじまりましたが、わたしの不安は的中。

幸せでいっぱいのはずの入籍日も、結婚式の前夜も、結婚式当日の夜も、新婚旅行でもセックスはありませんでした。

「どうせ誘っても断られてしまう。」
というひねくれた気持ちもありました。

以前に揉めた際にも、「誘われるとプレッシャーになる」と言われていたので、軽く誘うことも、真剣に誘うことも、話し合いを持ちかけることもできなくなっていました。

夫婦が不仲だったわけではありません。数少ないお互いの休日にデートをしたり、仕事後に待ち合わせをして飲みにいったりと、楽しいこともたくさんありました。

家事は相変らずわたしがすべて担当していました。彼がどんなふうに振る舞おうと否定せずに一緒に生活をしていました。彼にとってはそれが心地よかったのかもしれません。
セックスの話やそういう雰囲気になると途端に気まずくなり、不機嫌そうにすることが増えました。

セックスレスの定義として『特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと』を指します。(※日本性科学会による定義)

当時のわたしはセックスレスに対する不安や焦りに完全に支配されていました。

「その枠(セックスレス)に入りたくない」「気持ちだけじゃなく、事実としてもセックスレスの定義に当てはまったら心が壊れてしまう」

そんな自分よがりな考えに偏っていました。

前回のスキンシップから1ヶ月以内に、スキンシップをしないと心が荒んでいくのがわかりました。逆に1ヶ月以内にスキンシップがあったときは安心できました。良くも悪くも、ひとつの基準ができたようでした。

ネットの情報にもかなり左右されました。
同じ境遇の方のSNSを読んで共感し、仲良さげな夫婦を見て羨ましく思うこともありました。
セックスレスとは縁遠い人の言葉に勝手に心がささくれ立つこともありました。

わたしの異常なまでの性生活への執着は、彼にもすこしは伝わっていたのかもしれません。けれど、わたしが不安や不満に思っている気持ちのすべては伝わっていなかったと思いますし、見て見ぬふりをされていたんだと思います。

なるべく彼のプレッシャーにならないようにする。けれどわたしからなにもしないとなにも起こらないまま時間が過ぎるので頃合いを見て誘ってみる…

わたしがそんなふうに悩んでいる間も、彼は普段通り仕事へ行き、家に帰るとわたしのつくった夕食を食べ、わたしが用意したお風呂に入り、わたしが洗ったパジャマに着替えて、数時間スマホのゲームしてから眠る。それを繰り返すだけ。(のように見えていました。)

わたしばかりが気を遣って生活をしている気がして、気がおかしくなりそうでした。

好きな人といられる幸せも、女として求められる喜びも、彼との将来への期待も、すべてすり減って行く感覚がわかりました。

子なし夫婦に浴びせられるあの質問「子供はつくらないの?」

結婚式を終えると増えてくるあの質問。

子供はつくらないの?
子供の予定は?

多様性が尊重されるこのご時世、この手の質問はセンシティブで控えないといけないと認識されはじめているものの、実際、親戚の集まりや飲み会の席ではまだまだ飛び交うのが現状です。

この質問に嫌悪感やショックを受ける理由は人にさまざま。
子供を望んでいるのに授かれない、そもそも子供をほしいを思っていないのに周りから言われてしまう、いまは仕事を頑張りたい時期なのに、、、、など。

わたしの場合は『セックスレス』が原因でした。

しかも質問してくるのはいつも決まって彼側の親戚たち。

この質問をされるたびに、

この人がわたしのことを拒否するので、子供の予定はありません

そう言いたい気持ちでした。

わたしがそんな気持ちになることを察していたのか、それとも自分がセックスを拒否していることに罪悪感があるのか、その質問をされた日の夫は機嫌が悪かったです。機嫌を損ねたいのはこちらのほうなのに…。

聞いてきた人たちに悪気がないことはわかっています。

彼の親戚の人も、彼の子供が早く見たくて言ったことでしょう。

しかし皮肉にもそのやりとりが続いたことで、わたしはある決断にたどりつくのでした。

この人との”将来”を本気で考える

「子供はつくらないの?」

そう聞かれて反射的に傷ついたり、妻を抱かない夫にイラついたりはしたものの、すこし時間が経つと冷静に考えるようになりました。

「本当にこの人との子供が欲しい?」
「セックスレスのまま妊活をするの?」
「妊娠できなかった場合、ふたりで生きていく道を考えられる?」

とても悩みました。結婚をするほど将来一緒にいたいと思った相手です。そう簡単に「別れたいわー」とは言えません。

それでも真剣に考えた結果、わたしの出した答えは『No』でした

元夫との子供を考えられなかった理由はセックスレス以外にもいくつか理由があり、性格的な問題や、親戚間の問題で、総合的に「この人との子供がほしいとは思わない」「この人と一生一緒にいられる気がしない」という判断に至りました。

仮に性格が合っていたとしても、絵に描いたようなハッピーな親戚たちに囲まれていたとしても、セックスレスの問題はわたしの中でかなりメンタルに影響を及ぼすものだったので、この問題を抱えたまま前向きに妊活に挑む想像はできないし、月1回のスキンシップもスムーズにできないわたしたちが、協力して妊活できる気がしませんでした。

もちろん、彼にも子供の話はしてみました。セックスを拒否する人の模範解答のようで笑ってしまうのですが、「子作りするってときになればできるから」という回答。だいたいみんなこう言いますよね。子供を作る目的なら月に1回くらいなら頑張れるって。でもそれってなんのフォローにもなっていないんです。

話が逸れてしまいますが、子供を授かるためには、月に1度の排卵時期を狙って性交渉する必要があります。普段から気分で性交渉を拒否している人間が、月に1度「この日」と決められた日に良好なコンディションでセックスができるとは到底思えません。(それでも妊娠にいたる人は大勢いるのでなんとも言えませんが。)

女性側も日々「セックスレス」というストレスと、妊活というプレッシャーに晒されることになるので、余計に負荷がかかる可能性もあります。わたしにはそれを彼と一緒に乗り越えるイメージが全くできませんでした。

そうなると子供を授からずにふたりきりで生きていく選択肢を検討しなければいけません。ですが、「わたしは将来子供を産まない・育てない」という選択をすることはできませんでした。
仮にその選択をしたとして、自分側にも理由はあるのかもしれないけれど、どうしても彼のせいにしてしまっていたと思います。

このような複合的な理由から、「離婚」を決意したのです。

さまざまな理由を1から整理して彼に伝えましたが、彼はわたしの決断を肯定しませんでした。

「セックスレスも、ここから改善するからチャンスがほしい」

「わたしが離れていってしまう」という焦りを感じたとき、同棲する前の「したい気持ち」がまた湧いてきたとも言われました。
いまさら言われても困るという虚しさと、もう好きではない人に向けられた性欲に対する気持ち悪さと、馬鹿にするのもいい加減にしろという怒りで、めちゃくちゃな気持ちになりました。

彼からすると、「別れを切り出されてから一度もチャンスを与えてもらえなかった」という印象だったみたいです。しかしわたしからすると、同棲して最初の2〜3ヶ月以外はずっとずっと悩んできました。
話し合いの場も設けたし、わたしから何度も誘った、何年間もチャンスを与えていました。それを蔑ろにしてきたのは彼。なにを言われても響きませんでした。

離婚を決断してからは『セックスレス』の呪縛からも解放され、悩みがひとつ消えて心がスッと軽くなりました。離婚協議や物理的なタスクなど、別の悩みができたので手放しでは喜べませんでしたが、ずっとずっと悩んでいたことにどんな形でも終止符を打てたことは良かったです。

セックスレスの原因をレスり本人に聞いてみた

同棲期や結婚後に何度かセックスレスについて話し合いをしたときも、彼は決まって、

「君が悪いんじゃない。問題は自分にある。」
「疲れているだけ。」
「今日はそんな気分になれないだけ。」

と明確な理由や原因を話したことはありませんでした。
それほど性欲やカラダのことって言葉で説明できない繊細なものかもしれませんが、できれば些細なことでも話してほしかった。

レスる側の人だけの問題で片付けずに、ふたりで向き合えていたのなら、過程も結果も違ったかもしれない。そんな気持ちが最後まであり、離婚が確定してわたしが出ていく前夜、彼に聞いてみました。

「この際だから正直に言ってくれて構わないんだけど、どうしてわたしとセックスできなかったの?」

わたしのカラダや人間性になにか原因があるなら今後のためにも教えてほしい、と伝えました。

「本当にわからない。君のせいじゃない。強いて言うなら”セックスをする相手”じゃなくなってしまったという感覚が近い。」

・・・・・いやそれが答えやん!w(笑えない)

だらだらと過ごしていく日常の中で、同じ空間にいるわたしは彼の性対象ではなくなっていました。むしろ恋愛対象でもなくなっていたのかも。

その詳しい理由やきっかけはわからないらしい。具体的な出来事が火種となって、というものではないそうです。人の気持ちは変わっていくもの。100%彼が悪いと責めることはしません。

ただ、それを重要に受け止めず、向き合わず、その場凌ぎの対応をした結果離婚することになってしまった。彼の対応も正しかったとは言えません。

大事なのは、セックスやスキンシップをどう認識しているかだと思います。そしてそれをパートナーと共有すること。

とあるコラムかなにかで目にした言葉で印象に残っているものがあります。

「性欲」でしか相手を抱けない男は、いずれパートナーを拒否する。
「愛情」で相手を抱ける男は、コミュニケーションのひとつとしてパートナーと長くセックスができる。

「したい気分のときだけするもの」という認識だと、体力の衰えや環境の変化、マンネリ化などによってそれを継続することは当然難しいですよね。ましてや、特定のひとり相手にずっと性的欲求だけをぶつけられる人っているんでしょうか?

セックスやカラダの触れ合いを、パートナーとの愛情表現と認識しているカップルは、レスになる確率が少ないんじゃないかと思います。もちろん体調や状況によってできないことはありますが、その場合も言葉やハグやキスなどで愛情を伝えたり、別の日にすることで満たし合っているのだと思います。

セックスに対する価値観は一人ひとり異なって当然。
ですが、せっかく好きな人と一緒にいれる人生であるなら、話しにくい話題にせず、ふたりで率先して意見を交わしていたい。お互いの気持ちや意見を把握し、愛情を持ったスキンシップができるカップルでいることが大切だというのがわたしが学んだことです。

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